猫女/秋葉竹
 

もう一度、死の直前の煌めきと
忘れられない春先の夜空の夢を
あたしのこころにいつまでも
いつまでも、
いつまでも、

灯しつづけてくれているのだろうという、
とても素直なやさしい夢にくるまれ、
明日へ向かって
ひねくれて斜にかまえないから、

ただ、
小雨のようなたおやかな嘘をついていい
ちょっとわがままな
自由だけは、
持っていてもいいだろうか?

尋ねたいのは、
あなたに。

猫女。

ねぇ?

あたしも猫に、なって、よい?







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