シナリオ「恩寵のバーガンディ」?(新人シナリオコンクール・三次選考通過作品)/平瀬たかのり
 
ップルが気づき立ち止まる。
寿道「ツレやとか言ってくれて、ラインの交
 換とかしてくれて、いっしょに市立図書館
 行ったり、今日ここに来れたりして、嬉し
 い」
陽鞠「ストライクツー!」
   もう一組のカップルが立ち止まり、二
   人の様子を見る。
   寿道、俯く。
陽鞠「どないしたん!」
   首を横に振る寿道。
寿道「そこまでや。それで終わりや」
陽鞠「なんやのんそれ。ワンボールや」
寿道「ぼくはこんな体や。走ることもできん。
 体育の授業に出たこともない。見たやろ、
 毎日たくさん薬飲んでる。いつまた手術せ
 なあかんか分からん。そんな体なんや」
陽鞠
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