シナリオ「恩寵のバーガンディ」?(新人シナリオコンクール・三次選考通過作品)/平瀬たかのり
室か
ら助手として勤めないかとのお声がけをい
ただき、迷いに迷ったのですが、新たな道
に進むことに決めました。船曳支店長はじ
め諸先輩方には時に厳しく、常に温かくご
指導いただけた事、そして短大の同級生、
香里、美幸と励ましあいながら働けた事、
一生の財産です。宝物です。忘れません。
東里支店で働くことができて、本当によかっ
たです。みなさん、ありがとうございまし
た」
涙ぐみながら深く頭を下げる佳也子。
拍手が沸き上がる。
× × ×
乱れている座。そこここで笑い声や嬌
声があがっている。その一角
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