窓の灯/
葉leaf
仕事で硬化した私は
社会に消費されて一日を終える
駅からの帰り道
我が家に近づくと
三階の角部屋に灯りがともっている
この部屋こそが妻と子の部屋
この灯りに膨大な愛が集約されている
この灯りがすべての未来の到来を告げている
この灯りが私の硬化した心を和らげる
そうして階段を上って
ただいま
おかえり
私の新しい故郷
窓の灯は故郷のしるし
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