屈折光/あらい
意識的に手掛ける 毛糸で編まれた 様相は
蟻の巣に砂糖を置く 我ら おもちゃの王様が
角張った琥珀だ
、中には何か古い虫が祀られている
と宣った。
明かり窓から涼しい色がほのかな
夕暮れ色を投げかけては
口に強いた 蟒蛇と 子を育ててみたらしく
わたいらは
一本橋のある、みちのりの邪魔だとつぶやき
、それを蔑ろにした イラストにして
貼り付けた天鵞絨の手触りを夜汽車にして
ママのようだと感じている
最後の最後の常識に
巧みに操られる彼の仕業だろうと推断する
バスルームに残された光がまた
いつまでもオレンジ色を散弾し
シャワーカーテンに影が揺らめい
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