IMNOTHERE/由比良 倖
 
白い白い白い光、』



私はふらつく時、床と床の確かさと、夢を見る、夢を描く、そのあとで床を抱く



月をピン留めしてはならない、
何故ならあなたはいつだって大人だし、
その為にあなたがあなたを笑うとき、
大人しく大人らしい態度を取るとき、
あなたはいつも子供を殺しつつあるから



渇望していく最中。
私の(目・目)の位置、視線、心臓、身体、温かい血の波に溺れる夢、赤く赤く赤く光が差して白い、
「わぁ!産まれる、生まれる!」って思うんだ、何をかは分からず、
きっと街も太陽も宇宙も人間も虫たちも大陸も妖精も、
みんなのみんなみんなのよすがも含めて全
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