無尽蔵/秋葉竹
あのとき語った
絶対的恐怖とは、
ただ
文明の恩恵を受けられずに
薬が無かったら
なになにで死んでゆく
という
恐怖です。
望月をかけない生を謳歌した
藤原さんも
最期は
仏にすがったもんね
よく想うんすよ、
たとえば
大阪城で
ま、聚楽第でもいいんすけど
天下人になった豊臣秀吉が
そこで食べた料理って
どれだけ美味しかったんだろう?
いま、
僕たちが食べてる
「美味しい」食べものより
美味しかったんだろうか?
無論この問いは、
であろうか、いいやそうではあるまい、
との反語的な意図、ありありです。
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