恋/
たもつ
声を触っているうちに
忽然とある日ひとだった
言葉は貧弱だけれど
壊れることのない強さと温かみがあった
恋をしていたのだと思う、生きるということに
固形の身体と
呼吸はいつしか覚えた
今年も公園の桜は綺麗に咲くだろう
高層ビルに囲まれた交差点で
子供が風に笑いかけてる
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