幾星霜/秋葉竹
 





たい焼きを尻尾から食べて
おわかれの儀式にした春

なにもなかったけど
なんでもありえたと
知ってるから
じぶんの弱さが嫌になる

桜咲く川べり
人はどうしてこんなに優しいのだろう?
許せない悲しみの
ために告げたい

なにかの権利も
主張せずに、ね


予言なんてわからないけれど
運命はすこしだけ、
残酷だったりするんだろ?


何度繰り返しても
何度繰り返しても
おわかれは

こらえきれない光と闇を
三日月の鋭いところで刺すように
突きつけてくれるんだもんね


それを怖いと想い
震えてしまう気持ちもあり
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