しるべ/そらの珊瑚
 
二月は冷たい熱をまとった光
包まれた小枝は銀色の針金
青々とした空に刺さっている
そして導かれて小さな蕾がこの世に顔を出すだろう

優しかった過去の手を想う
手も語ることはないけれど
私は導かれている今も
きっと明日も
あさっても
戻る   Point(9)