シナリオ・駒は乙女に頬染めさせて?/平瀬たかのり
か」
旭延「ええか寿々芽、マリアラパスが立ちふさがっ
とるぞ。あの馬は今や現役最強牝馬や。エリ女も
連覇するやろ。な、ヤス」
泰道「――待ってる」
寿々芽「はい」
正座をする寿々芽。
寿々芽「三門先生、木本先生、桃谷先生。本当にあ
りがとうございます。こんなわたしのために、あ
りがとうございます――」
頭を下げる寿々芽。
旭延「よっしゃ、食おうや。寿々芽、肉置いていけ。
近江牛や。旨いぞぉ。ジンギスカンに慣れた舌が
びっくりするぞぉ」
寿々芽「はぁ!? 先生ジンギスカン馬鹿にしてる
とか? 信じられない!」
旭延「おー怖い。ビールぶっかけん
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