シナリオ・駒は乙女に頬染めさせて?/平瀬たかのり
々芽「わたしのこと考えると、夜寝られなくなるん
だってさぁ」
伽耶「なんて返事したの?」
寿々芽「ん〜、まだ考え中。どうしたらいいと思う?」
沙耶「『うん』って言っちゃえばいいと思う」
伽耶「そうだよ。だって魔法使いの恋人なんてすごい
よ!」
寿々芽「あはは。そっか。うん、分かった。まだだれ
にも秘密だよ」
人差し指を唇に当てる寿々芽。まねをする伽耶
と沙耶。立ち上がる寿々芽。
正純「じゃあ、そろそろ行こうか」
寿々芽「はい」
運転席に入る正純に続いて、寿々芽が助手席に
乗り込む。発進する車。
助手席のウィンドウが開く。身を乗り出し
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