シナリオ・駒は乙女に頬染めさせて?/平瀬たかのり
」
頷く寿々芽。伽耶と沙耶も頷く。駿太苦笑して、
左前脚の装蹄に移る。
× × ×
装蹄作業を終えた駿太。大里一家が見守る中、
手綱を取ってレナーテを歩かせる寿々芽。数歩
歩き、足元を見る。落ち着かないその素振り。
寿々芽「とまどってる」
正純「え」
寿々芽「今までと違う感じに驚いてます――伽耶ちゃ
ん、沙耶ちゃん。このお兄ちゃん、本当に魔法使い
なのかもしれないわ」
真顔でコクコク何度も頷く伽耶と沙耶。
駿太「今日は歩かせるだけにして、テツに慣れさせた
方がいいと思うよ」
正純「分かった。調教は明日から
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