シナリオ・駒は乙女に頬染めさせて?/平瀬たかのり
 

晃子「お見舞い遅くなってごめんね。クッキー焼いてき
 たんよ。でも捻挫で済んでよかったね。不幸中の幸い
 や」
寿々芽「はぁ、まあ」
   ベッド脇の椅子に座る晃子。
晃子「痩せたんやない? 病院のごはん、ちゃんと食べ
 てるのん?」
寿々芽「……」
晃子「この前、わたしうちの人とお兄やんにブチ切れて
 しもうたん。二人がね『他馬との接触もなしに落馬す
 るのは、気が抜けてるからや』なんて寿々芽ちゃんの
 こと話ししてたからね。もう腹たって腹たって『あん
 な理不尽な乗り替わりされたらだれかて気も抜けて落
 馬のひとつもするわ! アホか!』言うてね。二人と
 もな
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