短歌五首/
リリー
おじいさんカメラアングル探る朝
ドブ川沿い咲く芙蓉の前で
公園で歪に割れる泥団子
柴の散歩の落としモノかと
あす降るか 雲間の月に遠い声
貴男の私語を聞いたよな春
異星人 渡るやもしれぬ大銀河
風吹きやみし時目をこらす
鳰の海は波頭立てつつ黒ずみぬ
北西風に真向い立てば
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