みずいろの深い夜/秋葉竹
 



悲しみ、って、

罪、だよね?

って、
知ったかぶり、云って。



悲しみが、
好きという、
人は
嫌いかな?


なぜって?

なんの疚しさもない、
孤独な罪びとを救えるやさしさは
きっと
真っ正直に
真っ正面から救いあげる
酸っぱいけど、
《世界一清潔》みたいな
狂った柑橘系のかじつのような

果てしのない、
やさしさしかないと

なぜか、
知っているからです。

その、
絶望的に遠い、
この世界の崩れ落ちる終末までには、

もうあまり
残された時間は無いと、
知っているからです。

だから、

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