夜想17/ひだかたけし
虚ろに揺蕩う 夜陰、
枯れたひと吹き
実の在るひびき
ひとりでに紡がれる言葉に従い、
ピラミッド構造のこの社会
下請け納期徹夜徹夜の連続
さんざん味わってキタヨ
身体も心もコワシタヨ
真正面から
反抗したってどうしようもないんだ、
深々と
タドル
足跡、
に埋め尽くす
恋の無垢の欠片
ヤりたいうちは猿みたいにヤれ!*
と、
れんぶらんと、ノ
老婆 浮き上がる
全ては表現された響き
私、貴女、物々、表現されたヒビキ
剥き出し地球の自転に曝す、オノレ
円を描く様な音響が笑っている
虚ろに揺蕩う この夜
[次のページ]
戻る 編 削 Point(4)