太陽/秋葉竹
 



夜は
好きという、
人は
嫌いだな。

いつも同じ。

夜は、
太陽が
無いじゃないか?

みあげると
たとえば真っ白な清潔ぶった
満月なんか
あってもね、
いつも同じ、さ。

夜は、
太陽が無いじゃないか!

満天の星たちとか
清らな立ち居振る舞いで
お淑やかに瞬いてるけど、

そこに、
太陽が、
無いじゃないか!



とある悲しみに濡れている
とある街で、

とある
一人っきりの
少女に出会った、よ?

その少女は
嫌なことだらけの
世界を避けるように
ひとりっきりで
小さな公園で
ブランコ
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