冬の一日/番田
ては、歩いていた。
店から出ると、日はいつの間にか沈んでいた。ほんの一時間程度の滞在だった。そして生きていることについて交差点で僕は考えていた。そこで、古本や機器のセカンドハンズの店を見て立ち止まっているときに、もう使わなくなったゲーム機や、かつて見たことのあるスマートフォンが山積みされているのを見た時に感じた僕の昔使ったことのあるゲーム機との長い時間を思い出させられていた。カセットばかりを集めていた日々、今はソフトは必要ないのだろうかと思った。何も買わずに通りを歩いた。影は、辺りに立ち込めていた。
駅の遊歩道からつながるアトレの中にユニクロはある、見事にサステナブルやファスト
[次のページ]
戻る 編 削 Point(0)