狂気の舌(改訂)/
ひだかたけし
野を駆けていく
冷たい狂気が
天空に貼り付く太陽に向かって叫ぶ
白く凍てついた舌を揺らめかせ
壮大な世界を予感して、直観の次元に触れて
極彩色のパノラマがひらけ
高らかな笑い声が響く
わきあがる歓びと渦巻く畏怖と
*
冬晴れの大空が
今日も優しい無関心で
狂気の舌を包み込んでいく
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