めぐるめぐる/坂本瞳子
今日もまたこんな時間に想いが過る
いろんな考えが巡り始める
朝だって昼間だって
あんなに時間を持て余して
ただただ妄想に耽ったり
目的意識もなく空を眺めてみたり
本を読むのではなく字面だけを追ったりして
芳しい花の匂いを思いっきり吸って
腹に溜め込んで
それでもって夢をみようとしてみたり
それでもやっぱりお腹は膨れないのだけれど
両方の腕を大きく大きく広げて
脇の下の方にちょっと痛みを覚えるくらい
腕を大きく拡げてみても
抱えきれない想いや願いや希望があって
また明日も生きていこうと強く
強く一歩を踏み出そうと
心に誓いたくもなったりするけれど
決して無理はしないようにと
どこからか
底の方からか
微かにそんな声が聞こえてくるのか
聞こえた気がしているだけなのか
聞きたいだけなのか
もうちょっと待ってみたら確かに聞こえるだろうか
こんな風に思いが巡る
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