重み/
ヤギ
黒い靴
黒いジャケット
白い空の下
振り向けば
眺めていた
胸の洞
無いところに
無いものが入り込んで
仰ぎ見れば
砂山を築いて
そこに棒を刺し
交代に砂を掻いて
棒が倒れる
振り返らずに
吹かれて
転がれば
消えてしまう
微かな重み
足音の残像を
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