ニュー・イヤーズ・バット・オールド・イヤーズ/ホロウ・シカエルボク
 
のか知りたくて
一生懸命電話に出てくれるだろう
だけどそれがただの気紛れだってわかったら
一言も喋らずに通信を遮断するはずさ
昔みたいに機械的な音なんて続かない
それはあっさりと沈黙に飲み込まれるだけさ

何も無いってもうとっくにわかってるんだ
なのにどうして今夜もこうして懸命に
生きていたって記録を残そうとしているんだ
もしかした本当にわかっていることは
いまだって何もわかっちゃいないんだってことだけなのかもしれないな

輪郭あたりを数発スナイパーライフルで撃たれたみたいな
ぼんやりとした月が空に浮かんでいる
人類は本当に月面を踏んだのか
だけどそれを云々するのってそんなに大事なことなのかい?

けたたましい鳴声の鳥がずっとなにかを訴えてる
いったいどうしたって言うんだ
お前の声を聞いていると
俺はたまらなく悲しい気持ちになってくるんだぜ



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