夜想4・吉井和哉/『VOLT 』より/ひだかたけし
 
哀しみの野獣、叫んでいる
巨大に赤く染まった富士山に

ひらひら はらはら 舞う想い
貴女はあの日、遠い坂道を落ちていった

深まる夜に 肉は冷え切り苦痛、波打ち

哀しみの野獣、鋭利に歌い掛ける
巨大に赤々燃える富士山に



人、それぞれの重荷 背負い

一歩一歩、

あの圧倒的な 生の魂の歓喜と畏れと静かさへ

熱く忍耐し持続する意志、





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