日記読めよ。マジでさあ/こんにちは!みんです
ョンとわかっていながら読むことになる。そんなイメクラ的ロールプレイの中にわずかな真実味が見え隠れしているところに、日記文学の読みの可能性がある。おもしろいのは、作中の日記の著者が現実の著者と同一人物でなくても一人称小説として成立してしまうところだ。それもふつうの(日記形式を取らない)一人称小説とは全く別の要素を持っている。それに着目して、古典だけでなく現代文学でも日記形式の小説というのはたくさん書かれている。
このように、日記にロールプレイの要素が含まれている以上、日記文学と随筆との間には何らの大差もないと思う。読む側が著者と内容を切り離して読むことはできないものか。今から書く私の日記も、す
[次のページ]
戻る 編 削 Point(2)