おねがいをしたころ/祐伸
百 かぞえるまで待ちなさいと
沈んでしまいそうな体が
それでも我慢できていたのは
逆に願いが無味乾燥していたからなのかもしれない
おぼつかない7歳の乗るブランコは
未来の重さを天秤で量ろうとすることさえ知らずに
ただ遠くまで 遠くまで行ければ良いと
想って
迷走の結果 今じゃランタイムエラーが出て
世間という言葉で遮断されるようになった
僕はどうやらパソコンを見続けることに
それは例えばある種の低迷だとかブランクだとか
いつのまにか引き摺ってしまうものさしに
逆に測られてしまっていたんだと感じる
おねがいというものは
不誠実だからこそ
いつまでもき
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