夜想3/
ひだかたけし
求めて
僕は必ず彼処に行く、と
僕は必ず彼処に達する、と
根源の憧憬の光景に支えられ
認識衝動は燃え盛る!
今夜は聖なるクリスマス
夜は更けゆき
くしゃみする私、
白い小部屋の片隅にて
グラスの氷塊を噛み砕く実感に
未知なる次元の実体の像、
内面にポッと浮かび上がる
その瞬間を待ちながら
押し寄せる記憶の断片に
ふと気付けば囚われる
己の弱さと格闘する
*
日々は続く、日々は刻まれる
わたしの夢の外で
世界は宇宙は生動している
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