ラインクロス/
バンブーブンバ
ベランダ越しの未だ遠くは
氷雨と陽光がないまぜとなり
見慣れた不陸の白い壁へ
硝子に囚われたあまたの雫が投影されゆくのを
掬い 指で 伝い
一筋いきおい斜めにたゆたい
曳かれてゆくものなどがあり
初速を減らしてゆき
ビニルクロスの捲れた黒い水平な影を
も
越えて いった
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