春の夜の夢/月夜野螢
 
あきらめなくちゃいけないことに
ささやかな抵抗をしてみたかった

のこされた時間が 僅かだから
ここにいられる間は 
なにも知らない振りをして

いつか またどこかで めぐりあいましょう

よのなかが あまりに不条理で 
ルールのない ゲームみたいに思えた あの時
はやくこんな日常を 終わらせようと 思い直した   

なにより 強く望んだのは
いまより 未来に ただ あなたがいてくれること 
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