ラインアウト/
バンブーブンバ
舗道を歩いていました
敷石の目地をいつまでも眺めていました枯葉が挟まれていました思わずよけて
雨が
濡らしたのは前髪で
手前に向うに硝子の簾のように
遠近の補助線となりそれはカンバスという名の時の列車で
往来の人々が駆け足で色彩豊かに滲んで消えてゆくのを
私は
路肩へ右足を落とし
眺めていました
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