解体する朝/ひだかたけし
 
夜底のしずかさ、感じた昨夜
解体していく雨、冬の冷え
降ったり止んだり、繰り返し

脳髄の苦痛は朝から、鋭く
引き摺られる意識、この肉の体
耐えては努める、今日一日


夜底のしずかさ 思いに沈め、

降ったり止んだり 雨の街、

遠い記憶を内に秘め、

人、独り独り 通りすぎる
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