五行歌、暴力と愛1/ひだかたけし
 
他者と共に
住むことの孤独
ひとり
住むことの
孤独

結局、
それだけなのか
人と人は
出逢い寄り添った
ときの、熱

敵は誰?なのかも
もはやわからない
洗練され尽くした
体制に潜む支配者、
五十四人

肉の苦痛の
波打ち際で
詩想する
己の内なる
暴力と愛

否定の楔
打ち込まれ
私たちはただ
各々の思い、吐露し
途方に暮れ

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