五行歌、肉滅ぶまで/ひだかたけし
 
肉体の滅びに
生きれる時間、限られて
意識進化にやれること
日々、持続し忍耐し
内面深く未知を掘る

物、在り
静か鮮明に
漆黒の闇に浮き上がり
何か絶えず語りながら
認識される瞬間を待つ

また混沌と暮れる時の夕
病の静まる合間、合間
私の意志が光呼び寄せ
私の意識が闇沈み込み
繰り返す一日の終わり混沌と

意識の深い森に
慎重に歩を進め
己在ることの驚き
世界在ることの未知
辿れるところまで肉滅ぶまで







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