「自問自答する冬の午後」/ジム・プリマス
 
まあ灰皿を置いたらそれを管理しなくてはならない
その煩雑な手間を思えば文句は言えないだろう

ソーダ水を飲みながらしばらく腰かけている間に
四〜五人の男と女の客が通り過ぎていったが
誰も何も言わないし、迷惑そうな顔もされない
この街は人が何をしようがほっといてくれる
悪く言えば無関心だが初老の俺にとっては気楽でいい

買い物を済ませて家に着くと腹が減ったので
少し遅めの昼食を用意することにした
茹で卵を輪切りにしてご飯に乗せ
納豆についてくるおまけのたれを
三つかけてミニ茹で卵丼の完成だ

はじめて試したメニューだったが
ことのほか美味しかったのでまた作ろう
例の
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