詩の日めくり 二〇二二年九月一日─三十一日/田中宏輔
 


 4作目は、スヴェン・オゲ・マセンの「指輪」農作業中に不思議な指輪を拾った農夫が、宇宙人のところに連れられて行き、よく似た3つの世界を行き来させる。どの世界を選んでもいいと言われる。農夫は3つの世界のどれをも少しずつ選びたいという。農夫は耕地に立っていた。指輪のことなど忘れて。

 5作目は、ヘルベルト・W・フランケの「探検隊」戦争は地上で行われていた。人類は海のなかにつぎの世界を営んでいた。


二〇二二年九月三十一日 「伊藤芳博さんと北川朱実さん」


 伊藤芳博さんから、個人詩誌『CASTER』第48号を送っていただいた。ひらがなだけでつくる詩について書いてあった。日本
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