詩の日めくり 二〇二二年九月一日─三十一日/田中宏輔
だした食材に調味料。あり得る話だと思えた。
さいごの8作目は、ゴードン・R・ディクスンの「時の嵐」タイトル通り、時間の嵐が世界を襲う。時間がばらばらになるのだ。主人公は男性。白痴の少女と、おとなしい豹を連れて、自分の元妻のいるところへ行こうとするのだが……。野蛮人と化した連中との戦闘もあり、見せ場はある。楽しめた。
きょうから寝るまえの読書は、海外SF傑作選『気球に乗った異端者』だ。全9作品中、既読のものはひとつもなかった。このアンソロジーと組になった、『さようなら、ロビンソン・クルーソー』が、まあ読めたものだから(ぼくの目は厳しいのだ)楽しみではあるが、ちょっぴり不安でもある。ど
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