「その瞬間に向かって」/ジム・プリマス
 

熱を取り戻すだろう

そして俺は知る
目の前に広がる
殺伐とした荒野の真ん中に開けた
大きな道の上に
自分が立っていることを

風の時代の夜明けの風が
立ち枯れた木立ちを揺らし
柔らかく俺の頬を撫でる

俺が足を一歩踏み出すと
頭上の天球と足元の地球が
一緒に回転する

その刹那
俺はいつも身近に感じていた
天球と地球から響いてくる
その波動を取り戻すだろう

そして
俺の精神は身体の外側の
全方位に向かって
魂の歌を歌うだろう

俺は生きよう
その瞬間に向かって

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