「天恵の訪れ」/
ジム・プリマス
赤字の額を二万円ほどに収める
相変わらず懐も寒いままだ
インスタントのコーヒーに
ドラモリで買ってきた氷を入れた
アイスコーヒーを飲みながら
ワードの白い画面に向かって
詩作を継続している
詩を書くということは
ため息をつくことに似ている
ため息をつけるだけ
優雅なのかもしれない
そんなことを考えながら
シケモクに火をつけて
紫の煙を吸い込む
天球と地球のどこかから
天恵が訪れることに
淡い期待を抱きながら
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