白い思い出/
番田
記憶を思っている
遠い昔の 景色に見えた
その 見知らぬ国のテーブル席で
通り過ぎる子供たちの姿の前で
僕はちり紙を取り出していた
鼻をかむわけでもなく そして
かむべきちり紙を置いたまま
考えていた 肘をついて 僕は
行くべき場所を思い
閉じていることで 目を
動かすこともなく 何かを 目に
夢を見ることを 僕は
時々 僕は 振り返ることで
僕の非日常として知るのである
旅行にいつも 出かける時に
戻る
編
削
Point
(2)