詩の日めくり 二〇二二年八月一日─三十一日/田中宏輔
 
目は、ブライアン・オールディスの「アーメンといったら、おしまい」ひとりにつき一台の機械の神棚があり、神さまと直接話ができる。また、施設に行けば、不死人と話もできる。そんな未来社会で、戦争もなくなってひさしい。神をつくったのは不死人とコンピューターだという。労働は存在する。

 さいごの12作目は、ロジャー・ゼラズニイの「フロストとベータ」人類が滅んでから千年以上たつ。機械は人間の遺体を17体、北極圏で発見し、細胞を復活させて、その頭脳に機械の脳を与えた。その機械の名前がフロストという。ベータは、フロストと同じように、人間の肉体を与えられる予定の機械。

 きょうから寝るまえの読書は、ワール
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