自称だとか、他称だとか、どーでもいーんだよォ、詩人たちに捧げるブルースのうた/秋葉竹
 


愛、

って
僕たちふたりだけしか
知らないことみたいだよ?

そして、けれど、世界は
ふたりきりで
生きてんじゃないから

きっとイマモ吸ってる
この空気のなかにも
哀しいくらいの
詩やうたが
とけこんでいるんだよ

僕たちは
それをできるだけ
みんなに嫌がられないように
伝えなければ
いけないんだね、

そのために
息させてもらっているんだね、



わずか一杯の水を飲むために

懸命に生きなくてはいけない
ひとたちがいると聴く

ミノマワリニハ、イナイ


流れ落ちる涙の音にその身を委ねて

生き延びるための最高の快楽を
求めたのがブルースだと聴く

イマモドコカデ、ウタワレテイルダロウ











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