自称だとか、他称だとか、どーでもいーんだよォ、詩人たちに捧げるブルースのうた/秋葉竹
わずか一杯の水を飲むために
懸命に生きなくてはいけない
ひとたちがいると聴く
ミノマワリニハ、イナイ
流れる音楽にその身を委ねて
生きるための最後の快楽を
求めたのがブルースだと聴く
イマモドコカデ、ウタワレテイルダロウ
ひとはひとりっきりで
産まれられないけれど
ひとりでしか死ねないという
永遠不変の真実
たとえば心中にしたって
ふたりはべつべつに死んでゆくだけ
ただひとことだけ
強がりを云っていいのなら
僕は君と
えいえんの愛を
築けるのだと信じている
どこに、
根拠があるのかなんて知らない
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