詩の日めくり 二〇二二年七月一日─三十一日/田中宏輔
夢で見た女性たちの異形の姿であったのだった。短いが、わかりやすい好感の持てる物語だった。さすがは、シェクリー。
さいごの12作目は、エリック・フランク・ラッセルの「衝動」ウイルス状の宇宙人が人間の死体を奪って、医師のところへきた。生きた人間の身体を奪うためだった。読唇術をも持つウイルス状の異星人は医師のこころを読んだ。下男が入ってきた。拳銃を見ると衝動的に死体を殴った。危機一髪で助かった。
きょうから寝るまえの読書は、講談社文庫から出た海外SF傑作選の1冊、『華麗なる幻想』だ。全9作中、4篇が既読だ。ウェルズの「新加速剤」、ヴェルヌの「二八八九年」、D・H・ケラーの「歩行者族の反乱
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