詩の日めくり 二〇二二年七月一日─三十一日/田中宏輔
とってあるの?」(D・H・ケラー『歩行者族の反乱』矢野 徹訳、124ページ・16行目)
二〇二二年七月十一日 「影と閃光」
5作目は、ジャック・ロンドンの「影と閃光」二人の青年がいて学生時代からライバル同士だった。一人は黒体になることによって透明になるといい、もう一人は全反射によって透明になるといって、化学者になってまで争っていた。二人は対決し、ともに死んだ。記述は二人の共通の友人によるものだった。
6作目は、アーサー・コナン・ドイルの「ロス・アミゴスの大失策」死刑囚にロス・アミゴスの都市でつくれるかぎりの電流を流したところ、死刑囚は死なない身体になった。縛り首にして
[次のページ]
戻る 編 削 Point(15)