石ころの星々より/
本田憲嵩
も若さゆえの角が取れ、丸くなることもけっして悪くはないのかもしれない。そのように長い年月をかけて、たしかに研鑽されてゆくものがあり、やがて魅力的な輝きを放つようになることも、もしかしたらあるのかもしれない。それはけっして目立つことはないのかもしれないし、一見ありふれたなかのひとつに過ぎないただの石ころのように見えても。
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その石ころの宇宙(そら)に無数に綺羅めいている星々を眺めながら、ぼくは今、そんなことを考えている。
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