取るに足らない嘘のこと/
はるな
とてもへんなことだと思う。ご飯を作ったり、お風呂を磨いたりして、何食わぬ顔で生きてることとか、悩んだり苦しんだりすること、笑ったり愛したりすることも、とてもへんな感じがする。その中で、土に触ったり、眠った娘の足の温度とか、風が吹くこと、そういういいものの近くでは、それでも良いのかと思う。腑に落ちることがある。でもそれは街を移り住むようにぶつ切りの時間で、すぐにまた次の気持が現れて、消えてく。
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