ミッドナイト・ラブ/秋葉竹
日気づいてしまうのだ
残された夜は寂しいという
嘘をつけない真実に
ふたりはふたりして
もはやどうにもならない
孤独の恐怖に
襲われることとなる
それからぼくたちは
かつてよりよく知っていた幸せを
なんとか取り戻そうとするのだ
だれにもできない
永遠の愛を手に入れることなんて
ぼくたちにもとうてい
できやしないんだけれど
手に入れられないとしても
今のこの愛は嘘じゃないんだからと
刹那の愛にすがろうとする
それがたとえば今夜だよ
可能なかぎり
アッチの世界へ行こうとする
ね?
行っちゃおう、行っちゃおう、
どこまでも、行っちゃ
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