詩の日めくり 二〇二二年五月一日─三十一日/田中宏輔
ドア・スタージョンの「それ」人骨に腐葉土をつけた怪物の話。111ページの終わりから4行目に、「彼は二十八歳だが」という言葉があった。以前に書いたことだが、海外文学では、たびたび見かける年齢である。二十八歳、ぼくがユリイカに投稿していた時期かな。二十七歳かもしれない。
二〇二二年五月六日 「千の脚を持つ男」
5作目は、フランク・ベルナップ・ロングの「千の脚を持つ男」海に棲む怪物が人間の姿をしていたりする奇妙な物語。さまざまな人物の証言によって、このなかには怪物が人間であるときのものも含まれる、物語れる。怪物の描写はよかったが、物語を難しくさせる記述もあって、評価は低いものとなる
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