詩の日めくり 二〇二二年五月一日─三十一日/田中宏輔
二〇二二年五月二十二日 「日知庵」
日曜日は、いつも日知庵に飲みに行ってる。料理がおいしいからだし、お酒もおいしいからだ。お昼は詩作に、夕方からは日知庵に、そして夜は読書に。こんな人生を、子どものころのぼくは想像もしなかったけれど、青年時代、ヴェルレーヌのような詩作と酒に溺れた自堕落な生活にあこがれは持っていた。
ひさしぶりに、George Harrison の『Living In The Material World』を聴いた。1973年の作品だから、もう50年もまえにつくられたものだ。でも、録音状態もよいし、すばらしい出来だ。ぼくはいい時代に生まれたのだなあ。すばら
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