詩の日めくり 二〇二二年五月一日─三十一日/田中宏輔
 
る。880円だった。直すのにちょっとの手間だと思うのだが、価格設定はまともなはずだし、文句も言わず、880円を支払った。「ギチギチに縫っといてください。」と店員のお兄さんに言うと、「ここはギチギチに縫ったらあかんのですわ。」とのお返事。そうか。そんなもんなんやな。

 北川朱実さんから、個人詩誌『CROSS ROAD』19号を送っていただいた。北川さんの詩はわかりやすい言葉で難しいことを言っているように感じた。これは、大岡 信さんとお会いしたときに、ぼくが大岡さんに言われた言葉だ。戦争文学における作家の在り方についてエッセーを書かれておられる。共感した。
https://pic.twitt
[次のページ]
戻る   Point(12)